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先週の日曜日に和泉市にある弥生文化博物館に行った。催しものが「白兎の国へ」というもので因幡の白兎の話を題材にどのように展開しているのか興味を持った。これは誰もが知っている大国主命がワニによって白ウサギが皮を剥がれないている所に大国主命が来て助けてあげる話である。この話は「古事記」にあるが「日本書紀」にはない。わたしは以前からうさぎの皮膚を直したのはガマでないと思っていた。薬草カラー図鑑76ページで見ると「日本の薬の始まりの歴史はこの植物からであった。古事記の「今急(すみやけ)く此水門に往き、水を持ちて汝が身を洗い、すなわち其水門の蒲黄(ほおう)を取り、敷き散らして、其上に輾転(こいまろ)わば、汝が身、本の膚の如、必ず差(いえ)なむ」のくだりで、因幡の白兎はこれによって救われたという神話であるが、この蒲黄はガマの花粉で、ガマの穂棉ではない。」日本の水湿地に野生するガマはガマ、コガマ、ヒメガマの3種ある。いずれも茎の上に太円柱形の雌花穂があって、、その上に雄花穂があるが、これらはたくさんの小花が集まってきている。雌雄の花は極めて簡単で、雄花は2〜3個の葯雄花には1個の雌しべのみである。ヒメガマは雄花穂と雌花穂の間が2〜5cm開き、コガマ、ガマは接近しているので区別できる。
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因幡の白兎
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右がヒメガマ 雄花と雌花の間が開く

百舌鳥八幡宮にこの日宮入りするふとん太鼓は8台あるそれぞれの町が持っているものだ。赤畑町・土師町・中百舌鳥町・梅町・梅北町・西之町・陵南町・本町だ。かっては堺は地車(だんじり)を引いていた。だんじり発祥の地は堺である。明治時代には堺市内で多数の地車が祭礼に繰り出されたが、明治28年堺市仲之町西の紀州街道で地車同士が道路をお互いに譲らず、大喧嘩になり、死傷者まで出る事件が発生、これを機会に警察が市内において地車の曳行を禁じた。明治38年に日露戦争に勝利したことにより、堺の地車曳行が許可されたが、地車職人が去ったり、転職したこと、地車の危険性などから地車をやめて淡路からふとん太鼓を購入するところが多くなった。現在では、旧市内はふとん太鼓で地車は地車禁止令から除外されていた旧市内の周辺地域と色分けされている。(佐原氏の資料より)
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赤畑町のふとん太鼓
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赤畑町のふとん太鼓出陣式
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赤畑町の布団太鼓の担ぎ手
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樹齢800年の楠の下を通るふとん太鼓
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鳥居の下をくぐるふとん太鼓
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西之町・中百舌鳥町のふとん太鼓
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本町・梅北町のふとん太鼓
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梅北町の囃し歌の歌詞

9月15日百舌鳥八幡宮の秋祭りを見に行った。10時ごろに到着した時は子供のふとん太鼓が境内をぐるぐる回っていた。神輿の欄干の内側に正面・左面・右面・後面には子供が一人ずつ座り太鼓を叩きながらベーラ・ベーラ ベーラしょっしょいと囃している。この神輿を大人約三十人が担いでいる。神輿は800kgから1000kgあるらしい。担いでいるのは20代から40代前半までだろうか。11時になると放生会が鳥居下の池で行われ、稚児が神主に率いられ、金魚を池に放流した。この秋祭りに外人も訪れている。フランスからだが、二人とも関西空港に勤務し、堺に住んでいると言う。これが終わり、12時にいよいよ一番太鼓が出た。今年は赤畑町が一番太鼓だ。村役(太鼓の責任者)が聴衆に向かって五穀豊饒のお礼と宮入の一番に対し僭越の礼を口上した。スモークが焚かれ、幕を打ち破って大きなふとん太鼓が現れた。担ぎ手は前が24人後ろが24人総勢48名だ。足の運びはみんな一致している。またその指揮をとっている者が周りに4名張り付いている。神輿を担ぐ太い丸太は3列あり一列に8人がつく、一定時間担ぐと指揮をとっているものが交代を告げた。交代要員を入れるとなんと96人は最低必要だ。
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子供ふとん太鼓
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百舌鳥八幡宮 チタン葺きの屋根
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巫女に引率されて稚児が放生会に向かう
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稚児が金魚を池に放す

8月31日から9月1日にかけて大台ケ原へ行ってきました。およそ13年ぶりかも?西大台は今環境庁の許可がなければ入れません。31日は中静先生の案内で西大台の笹の状況やトウヒウラジロモミにシカが樹皮を剥いでないか確認したりしました。1日は東大台を横田先生の案内で回りました。ワイヤーネットの内側と外側で笹の生育状況が大きくて異なっていました。またクマが剥いたであろう樹皮の剥がれた跡がありました。ワイヤーネットで覆われた中で実生から大きくなったトウヒもありましたが50cmになるのにおよそ15年ぐらいかかっているようです。笹から頭を出したトウヒはこの後ぐんぐん成長するとのことです。カワチブシ(トリカブトの一種)はシカに食べらえていませんでした。
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横田先生の説明
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トウヒについて解説
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シカの樹皮の皮剥
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正木ガ原 枯れ木が倒れ以前林立していた感じはない。