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案内が遅くなりましたが表記の大会が堺市の金岡公園体育館で7月1日に午前9時から開催されます。幼児から壮年の部まで凡そ1600名が参加しての大会ですので空手に興味がある方や、時間の許す方は是非見に来てください。場所は地下鉄御堂筋線新金岡駅から西へ約8分のところです。押忍

雨水利用(33)

2012年06月22日
 再びT邸の雨水利用を紹介していく。T邸で使用している水はすべて雨水である。水道は引いていない。井戸も掘っていない。五木の子守唄ではないが、「水は天からもらい水」大いに結構ではないかと思う。左の図は雨樋から立て樋へ流れ、左方向からは横にパイプが敷かれ両方の雨水を集めて右図の四角い集水マスに雨水が流れ込む。40*30センチで3層に別れていて最初は直径3センチ程度の石が敷き詰められ、2段目が2センチ程度か、3段目もほぼ同じ大きさの石が敷き詰められていた。これ以外には何もしていないという。この浄化装置を通って雨水は雨水タンクに集められる。


雨水は2本の立て樋から集められ、合流点で直径11cmのパイプが用いられる


集水枡をフィルターにした合理的な考え、浄化に三段階設けている。雨水原水が余り汚れていないので簡易な装置で十分だ


雨水タンク 直径1.4m・高さ1.2m 約2400L 生活用水として十分の容量だ


ポンプは2台 左手ポンプは隠れている。トイレ用と生活用に分かれている

 雨水タンクの容量は2400Lで少なめだがT氏の一人暮らしでは十分である。ポンプは雨水がかからないように箱に収められている。また冬場は凍結する恐れがあるのでホースには断熱カバーが施されている。ここで紹介しないが使用した水も浄化され地下配管を通して畑の野菜の水やりに使われている。私が知る限りでは雨水が100%で井戸・水道水なしの家はこのT邸しかない。


 ここからは韓国で開かれた第3回世界雨水大会の話をしよう。私がこの催しを知ったのは2011年の8月3日・4日に大阪で開かれた第4回雨水ネットワーク会議全国大会2011in大阪に韓国ソール大学の韓武榮教授が来られたのがきっかけでした。8月3日の夜の懇親会の席上で来年の5月に世界雨水大会が、韓国で開かれるとの案内でした。私が韓教授のテーブルでへたくそな英語で内容を聞くと誰でも参加できるという。彼の講演でも私は非常に興味を持って聞いていた。大阪府大阪狭山市の狭山池は韓国の碧骨堤(ぴょっこるちぇ)の工法と酷似しており、おそらく韓国の技術が日本に伝わったのではないかという。碧骨堤は4世紀に造られたため池である。
ここからは狭山池博物館副館長の楠喜博氏の文章を引用する。

1.狭山池の歴史
狭山池は古事記や日本書紀に築造の記述がみられ、古くからため池として利用され、行基や長源など歴史上著名な人物がその改修にかかわった記録が残されている。2004年に発掘が始まり、出土した木製の東樋の一部に表皮が残っており、その年輪年代測定したところ616年に伐られたことがわかり、これによって狭山池の誕生が約1400年前にさかのぼることが証明された。
2.狭山池の雨水利用の仕組み
狭山池下流地域は現在も多くのため池が残っている。この一帯は雨が少なく、農業生産のための灌漑の仕組みが古くから工夫され、川の上流部から水路を作り水を引くことでより高い位置にある農地で作物を栽培できるようにかんがえられ、この考え方を灌漑システムとして発展させたものが、樋や余水吐(とすいはけ)を備えたダム式ため池となった。
3.敷葉工法がつなぐ東アジアの古代利水施設 ~世界遺産へ~
大量の水をせき止めるためには水の圧力に耐える丈夫な堤防を作る必要があり、この大規模な堤防を作る上で当時の高度な技術がつかわれている。昭和63年末から始まった狭山池の平成の改修工事で、堤防の土の中から鮮やかな緑の葉を残す大量の小枝を敷き詰めた層が何層にも重ねられているのが発見された。「敷葉工法]と名付けられたこの工法は、現代の土木技術で土の間に布などを挟むことで盛り土の滑りを防止する工法と類似しており、古代人の知恵が思い起こされる。この工法は我が国ばかりでなく中国・朝鮮半島の古い堤からも発見されている。特に、朝鮮半島の碧骨堤は4世紀に造られたため池で誕生時期や工法の類似性から狭山池とは兄弟ともいえる。そこで碧骨堤と狭山池が連携し[東アジアの古代水利灌漑施設」として世界文化遺産の登録を目指す動きが始まっている。  以上

 私はさらに行基についても調べてみたり、民俗学会の人からもその祖先を訪ねたりした。どうも行基は韓国のソウルあたりの出身だという。南海電車で羽衣から高師浜線というのが出ているがその終点高師浜のある地域には韓国からの技術集団がはるか昔にやってきている。これが宮大工などのもとになっているという。姓は「北村」である。
 少し回り道をしてしまったがこの項はまたタイトルを変えて話題提供したい。

 さて私は2回目の雨水特許の申請を昨年の11月16日に出願した。この雨水特許は韓国のタンクメーカーが作っているタンクの蓋に私が加工を施したものである。この特許は早期審査にかけて本年2月24日に特許登録されたもので機会があればこのタンクメーカーを訪ねに韓国に行きたいと思っていた。3月になって雨水利用の話を自然エネルギーを推進する会や地元の環境団体にはパワーポインターで話すと好評だったのでさらにいろいろ環境問題にまで発展させてまとめることにした。自分でもいいものができたと思った。5月に世界雨水大会が開かれるのを思い出し、それならば5月の世界雨水大会で発表できるものなら発表したい。さっそく韓教授にメールを送った。返事が来なかったのであきらめていると4月28日になって突然韓教授がメールに返信してきた。「外国旅行をしていたので申し訳ない。貴殿の発表を受け付ける」と返事が来たので、すぐさまメールに返答して30分の時間を下さいと言うと15分発表、5分質問の時間という返事が返ってきた。嬉しかったが、5月20日まであと22日しかなかった。歴史的にまた民俗的に韓国に興味を持っていた私は昨年の10月からハングルを習っていた。しかし覚えが悪く遅々として進まなかった。これを機会にハングルにも力を入れた。ハングルは文法は同じであるが文字数が399文字(実際に使われているのが300文字弱)、30コマのスライドに解説文を入れていったが時間ばっかり食ってしまった。
 ハングルの先生が30コマ中28コマ面倒を見てくれた。私のハングル訳がまったく耐えられないものだったのだろう。次にスピーキングの練習である。19日に出発する一週間前から先生の声をテープにとって練習してみるもののまったく遅い。そこで先生は2番までハングルで発表しあとは現地の研究者に読んでもらいなさいという。・・・・・・
 レジュメは英語で作った。定年退職後英会話・英語翻訳通訳講座を受けているがいまだに疎い。これもO先生に見てもらった。O先生は通訳と翻訳業をしている。先生は生きた英語や英語圏の人々の考え方を理解しないと翻訳はできないという。この6年間で物語やことわざ集など訳してきたがいつも直訳はダメ、意訳しなさいと言われ続けてきた。ちなみに今は精神分析学の父ジグムント・フロイトの生涯について伝記物を訳している。彼の生涯も甚だ興味深い。最初の頃は生物学者と呼んだほうがいいような。生物に関して数々の研究を行っている。喫茶店で先生とマンツーマンの講義を約6時間していただいた。文章をざっくり直されると勉強不足が身に浸みる。方々直されてなんとかものになった。17日の朝先生からメールが送られてきて最終チェックが完了した。まるでこの2週間は受験生の心境である。やはり国際という舞台で恥をかきたくないという気持ちが原動力になっている。
 19日16時に関空を発った。その2時間前にハングルの先生が最終チェックの原稿をUSBスティックに入れて堺駅まで来てくれた。飛行機の待ち時間ずっとハングルで音読を続けた。イースター航空は韓国人が多く。なにも怪しまれなかった。

固城(こそん)恐竜博物館

世界雨水大会会場の建物。恐竜博物館のそばにある

研修施設の宿舎4名の定員2DK

開会式の余興で韓国伝統の演武

韓武榮議長の挨拶

キムヨナが宣伝に

エクスカーション雨水利用について

私の発表について朝食の場で質問を受ける
ドイツ人男性トルステン氏・オーストラリア人女性シロマ氏

 
Hello

Monday I sent to you E-mail, but its answer was too

bad picture or its answer was very good. So I send to

you today's E-mail. Please access following my

homepage address. And please watch anounced my paper

at The 3rd IWA-RWHM.


Tsunao Yonemichi


雨水利用韓国発表分最終チェック.ppt

 私は5月19日に大阪からソールに行き、20日にソールからKTXで馬山に、そこから固城恐竜博物館に行きました。大会は21日からでしたが発表をどのように行えばいいのか知りたかったからです。当初韓国の方が多く来るのと思い、ハングルのスピーチ、英語のレジュメを用意しましたが、韓教授から英語でやってくれといわれ、急遽宿舎で英語のチェックをしましたところとつぜん電源が切れ、パニックになりました。幸いボルト変換復旧装置つきでしたので、事なきを得ましたが、発表は結構詰まりながらの発表でした。
 内容については次回ホームページに掲載します。

2011年度のまとめと2012年度の方針

Ⅰ.開発問題

1. 明正川源流域残土処分問題
経過
・2009年8月明正川源流域の残土処分-グラウンド開発問題が明らかになる。
・2010年5月 当会より3400筆の第一次署名を提出する。
・2010年9月より堺市環境評価条例に基づく手続きが始まる。
・同月、堺市は「堺市緑の保全と創出に関する条例」を制定。
・11月本会から堺市長に要望書、堺市議会に陳情書を提出。
・11月27日本会主催『講演「里山の生物の多様性について」と「鉢ヶ峯の残土処分(開発)問題」を考える集い』を開催。主催者、一般参加者合計56名が参加。
・11月30日堺市環境影響評価審査会が配慮計画書についての検討結果を発表。「堺市南部丘陵は堺市にとって自然生態系が見られる数少ない地域の一つ。将来の堺市民にとって永続的かつ貴重な環境資源。」と踏み込んだ意見を提出。
・12月10日堺市長の計画審査書出る。「事業者は事業回避を含めて検討すること。」とした。
・ 堺市緑の政策審議会が2010年10月より開催される。
・ 2011年1月13日に緑の政策審議会は「南部丘陵における緑地保全の仕組みづくりについて(中間答申)」を公表。「堺市特別緑地保全地区の指定等様々な手法の保全を早急に対応すべき。また、事業者は事業回避を含めて検討すべき。」
・ 同月に堺市は2010年10月に実施した市民アンケートの結果を発表。18歳以上の堺在住者3000人対象で有効回答数は1382、このうち南部丘陵の緑地保全を進めるべきと思う人が50.7%、どちらかといえば進めるべきと思う人が32.4%。
・ 特別緑地保全地区決定素案についての報告会を2月10日、地元説明会が3月26日に実施。
・ 4月、堺市緑の政策審議会委員に「市長が適当と認める者」として「森口巌氏/上神谷自治連合会会長」を堺市自治連合協議会副会長として選出。
・ 4月26日公聴会。公述人合計17人。
反対者:7人【開発者2人(うち1人は開発コンサルタント)、残土処分開発エリア内の土地所有者など地元の近隣接地権者5人】
賛成者:10人【賛成の側は環境団体8人、地元団体2人(鉢ヶ峯土地改良区、同営農組合)
・ 5月23日に藍野学院が環境影響評価条例に基づく方法書を提出するも、5月末に藍野学院がこの間の一連の開発申請は藍野学院の名をかたって第三者が行ったものであり、藍野学院は関知していないという趣旨を発表。
・ 7月27日、平成23年度第1回堺市都市計画審議会が行われ、当初のスケジュールで示されていた「特別緑地保全地区」案の提案は見送られる。
・2012年1月 このころ、樟蔭東学園名でグラウンド計画地の看板が設置される。
・2012年1月 森口氏(上神谷自治連合会会長)が樟蔭東学園理事に就任。利害関係者であるため、緑の政策審議会委員として不適切として堺市が森口氏に辞任を求める。2012年4月、森口氏緑の政策審議会委員を辞任。

この間の当該開発予定地の所有者の変遷
・2011年3月24日 学校法人藍野学院(理事長小山英夫)から小山昭夫氏(理事長の父親)所有権移転。
・2011年12月28日 代物弁済(原因)で小山昭夫氏から樟蔭東学園に土地所有権を移転。
     同日    抵当権(消費貸借金額4.3億円:抵当権者/樟蔭東学園)を抹消。
 (樟蔭東学園からの借金(4.3億円)の代物弁済として小山昭夫氏所有土地(20ha)のうち、17.5haを樟蔭東学園が土地を所有。文科省は、4.3億円の融資金は現金で回収をという指導に従わないため樟蔭東学園の処分を検討。17.5haの山林は4.3億円の価値が無いと思われる。)
 
上記の経過から、今回の開発計画は藍野学院、小山昭夫氏、樟蔭東学園の思惑がからんだマネーゲームとして立案されていることが分かる。特別緑地保全地区指定については、期せずして土地所有者の救済策に成ってしまうことも危惧されるため、堺市も簡単に動けない状態となっている。われわれは、事態の推移を見極めながら、開発者の錬金術に乗せられることなく、開発をさせることなく、現地の貴重な自然環境の保全が実現する方策を検討していきたい。

2.妙見尾根の市道(釜室豊田1号線)拡幅問題
府営田園空間整備事業「堺南部地区」として現在工事中の東西道路(以下、東西道路)と接続する堺市道釜室豊田1号線及び畑下里線の道路を拡幅し、河内長野市から堺市へのアクセス道路として整備する計画が検討されている。昨年4月以後、動きはないが、白紙にはなっておらず、注意して動向を見ていく必要がある。
ここは里山の生き物が生息し、堺と大阪狭山や河内長野の樹林地を結ぶ重要な「緑の回廊」である。樹林地の南北には四季を彩る棚田が連なり、土手にはコモウセンゴケが群生、谷筋にはハナミョウガの群落が見られるなど、堺市で唯一まとまった稀少な植物が生育する貴重なグリーンベルトとなっている。

Ⅱ.自然環境保全についての行政等との連携を含めた取り組み

1.「南部丘陵の地域振興と自然環境を考える会」及び「堺南部の里山に配慮した農道づくり検討委員会」

南部丘陵の地域振興と自然環境を考える会の2011年度の開催はなかった。
堺南部の里山に配慮した農道作り検討委員会は3回開催された。その他自動車ヘッドライト光害検走行実験が1回行われた。
第1回検討会(7月27日(水))
 ○報告
①道路法面の植生調査の報告について
②どんぐり苗木定植実験の状況について
 ・本会から定植作業とモニタリング〔苗木高測定〕作業を報告。
③橋梁高欄の計画修正、設置工事について
④工事状況の報告について
 ・現時点で、当初スケジュールどおりH25年度末に竣工予定。
⑤ホタル調査結果について
 ・本会からカウント数及びグラフで調査結果を報告。
⑥オオタカ調査結果について
 ・雛が巣立つ。
⑦堺市工事区間道路法面のドングリの播種(どんぐりまつり)の行事について
第2回検討会(11月17日)
 道路法面の植生調査状況 どんぐり苗木定植実験の報告 橋梁高欄の整備計画
 橋梁区間照明検討 事業区間法面の植生方法検討

第2回自動車ヘッドライト光害検証走行実験(2012年3月1日)
・高架道路下への漏れ光は、ヘッドライトがハイビームでもほとんどなし。
・車両ヘッドライトがロービームの場合、高架道路外への漏れ光はほとんどなし。
・東からの走行→ふれあいの森中腹から上部~森の館2階床面から上部を帯状に照射→麦尾橋東側の一部エリア照射。
・西からの走行→ふれあいの森駐車場の東側の樹林上部→関電鉄塔の南側樹林上部を照射。
       ↓
    *遮光板の高さを3m程度にしないと遮光困難。

第3回検討会
1) 橋梁区間の車両照明実験の検証について
≪協議結果≫
・1.1mの遮光板を設置。なお、カーブ区間でより高い遮光板取り付け可能な仕上げとする。
・車両ヘッドライトがロービームであれば道路外への光漏れがないことから、高架道路進入箇所にロービームの標識を設置(2方向の2ヵ所)する。また、スピードをださないように路面が凸凹の模擬舗装をする。
2) どんぐり苗木定植実験の状況について
・本会から1/14の草刈りとモニタリングを報告
3) 事業区間法面の植生方法検討について
・Cブロック(関電鉄塔から酪農団地の間)の盛り土エリアでドングリ播種できないか検討するよう指摘する。
4) 工事状況の報告について
  ・H25年3月の竣工は遅延の予定。
5) その他
    ・今シーズンのオオタカ調査/3営巣行動を確認。

東西道路開発を契機に行政、地元自治会、農業団体、環境保護団体で構成する「南部丘陵の地域振興と自然環境を考える会」が生まれた。2012年2月19日には、共同で5回目のクリーンアップキャンペーンを開催した。また、「堺南部の里山に配慮した農道づくり検討委員会」にも継続参加した。
残土処分問題で特別緑地保全地区指定をめぐり、地元においても賛成、反対の意見が有ることから、南部丘陵の地域振興と自然環境を考える会での話し合いが必要と思われる。
しかし、東西道路工事は着々と進行しており、走行する自動車のヘッドライトや道路照明のホタルに及ぼす影響を最小限にするための打ち合わせを中心に、堺南部の里山に配慮した農道作り検討委員会では継続した話し合いをしてきた。

2.「天濃池ビオトープの会」
2011年度の取り組みは次の通り。
・2011年4月2日 池の土手の植物のモニタリング。
・6月25日 のり面のノハナショウブ調査。
・7月16日 土手の草刈り、動植物モニタリング。精華高校3年生と協働。
・11月26日 階段の設置とクラフト作り。精華高校3年生と協働。
・2012年4月21日 春植物の観察、トラテープで囲い。アカメヤナギの発根実験モニタリング

天濃池をビオトープづくりの体験学習の場としている精華高校の生徒たちとの協働の活動を継続しながら、池の水辺の動植物調査、池法面の植生管理や手製の管理用階段づくりなどに取り組んでいる。多様な植物種を維持するための適切な植生管理(刈りすぎない)など、専門家、市民、行政、高校生が学びあい、話し合いながら今後も活動を進めていきます。


Ⅲ.観察会・調査活動
ホタル観察会等を巡る鉢ヶ峯自治会と当会の動き
ホタルの生態保護のため、堺市公園部に対して、6月中、堺市公園墓地の法道寺川に面した街路灯について、本会から消灯の申し出を行い、消灯が実施された。
また、6/1~6/20午後8時~9時の間、法道寺川沿いのホタル観察エリアへの観察のための市民の自家用車の立ち入りを抑制するため、カラーコーンとバー、看板の設置を行うため、中條自治会長に連絡を入れるが、鉢ヶ峯に入るなという返答有り。また、ホタルを見に来た市民と地元住民との間で自動車の駐車を巡り、警察を呼ぶ事態があり、堺市公園緑地部より、当会にホタル観察会時の自動車駐車について連絡有り。当会では誘導係を配置し、路上駐車等住民に迷惑をかけることはしないよう配慮をしてきた事を説明。
6/11ホタル観察会時、鉢ヶ峯自治会名で鉢ヶ峯の自然を守る会の立ち入りを禁止する旨の看板の設置があった。
今年度のホタル観察会については、上記の経過からバスを利用することにしている。

観察会
当会が発足以来行っている「里山一斉調査」(4月)、「どんぐりまつり」(10月)を大阪自然環境保全協会堺自然観察会と共催した。トンボ釣大会を関西トンボ談話会と共催した。*2012年度の観察会行事計画は別紙。
この中でどんぐりまつりについては、地元自治会への配慮から、場所を変え、東西道路建設用地にて実施。どんぐりの播種を併せて行った。
また、6月には21回目のホタル観察会、調査では6月にホタルルートセンサス、2・3月にはカスミサンショウウオの産卵状況調査を行った。明正川源流部の探検は雨天のため中止。

生息環境の保全が早急に求められるカスミサンショウウオ
カスミサンショウウオについては、マムシ谷については卵塊が見られず、ホタル橋横の池についても卵塊が3.5対と少なかった(昨年は16対)。しかも池に大きな穴が開いており、干上がりかけている状態であるのでカスミサンショウウオの生育への影響が心配される。
東西道路工事以後、谷全体に泥がかぶった状態となっている上、道路工事による切土の影響で集水域が減り、雨水及び浸透水の流入が減っている。きれいな水を必要とするカスミサンショウウオには住みにくい環境となっており、今後の生息が大変危ぶまれる。上記池の保水問題と合わせ、生息環境の復元またはビオトープ化を早急に実現することを行政に求めていきたい。

ホタルルートセンサス調査の調査結果(2011年度の特徴)
・勾玉の水路で、ヘイケボタル確認できず。
・B区間のピーク時やカウント総数が22年度に比べて少ない。
・6月中旬からA区間の上流部(砂防ダム近く)が、昨年よりも多くカウント数を確認。

Ⅳ その他 
 堺市南部の畑地区に平成17年産業廃棄物中間処理事業を行うとしていた株式会社トミオカリサイクルは堺市に事業計画の廃止届けを提出し、その旨平成23年9月14日に公告された。
9月27日畑自治会からお礼状をいただいた。当会は畑自治会による産廃施設の建設反対を支援していました。

Ⅴ.会の活動史の編纂・会の運営について

 昨年の総会時に20年を迎えた当会の活動を振り返り、整理して内外が確認できる活動史を作成することを確認した。昨年度は具体化することが出来なかったが、今年度の課題とする。
100人を下回っている会員を増やすための取り組みが必要。併せてスタッフ体制を充実させ、楽しい企画と運営をめざす。



以上