頂上で景色に見とれていると若い男女の登山者が登ってきた。頂上についたこと大いに喜んでいる。写真を撮ってあげたりしていたら時間がかなり押してきた。11時45分下山開始である。バスは14時25分出発だから2時間40分で瑞牆山荘まで降りなければならない。地図に載っているコースタイムは休みなしで2時間10分であるが私の年齢ではコースタイムが1時間なら約1時間15分はかかる。ということはほぼギリギリで時間の余裕は全くない。鹿や頂上で時間を食ってしまった。桃太郎岩13時07分到着約6分遅れ、富士見平小屋到着13時39分到着約2分遅れ、桃太郎岩からは少し小走りに歩いた。富士見平小屋からはもう一つペースを上げた。瑞牆山荘についたのは14時18分でバスの出発の7 分前だった。瑞牆山荘で登山記念に瑞牆山のバッチを買った。山荘の主人八巻氏は遅いので心配になったという。ここから本来なら増富ラジウム泉に寄って登山の汗を拭うつもりでいたが、ここは4月1日から長期の休業に入るという。北杜市の営業だが市が屋根の修理の予算を組んでいない為、いつ再開するかの目処が立っていなという。私は直前で予定を変えて途中にあるハイジの村によることにした。瑞牆山荘からやく1時間でついた。山梨峡北交通バスは1回だけ途中下車を認めているのでバス代が余分にかかることはない。ハイジの村でしたかったことはいちご狩りで受付で申し込むと予約制になっていて今日の分は終了したという。仕方ないのでピッザの遅い昼食を食べ、フラワーガーデンやバラ園を見て回った。春休みで子供を連れた家族づれが多かった。韮崎から小淵沢経由で塩尻に出て特急しなのに乗り、新幹線で大阪に戻った。
5日5時30分起床6時朝食45分に水垣荘を出発した。昨日山岳装備の本を熱心に読んでいたせいで、いつもは夜のうちに朝すぐ出られるように準備しとくのだが、今回は朝になって準備していたため、出発が15分遅れた。ミズナラの純林地帯を20分登ると後ろから男女2名の登山者が後を追ってきた。登山道がじくざくになる手前で女性が鹿を見つけた。ほんのわずかの距離のところに2頭の鹿が現れた。全く逃げる気配がなくこっちを見ている。私はカメラを取り出し2頭の写真を撮った。木々が邪魔していいアングルが得られないのでさらに良いアングルを求めてアングルを求めて左右に動いた。2名の登山者は私を追い越して行った。満足がいく写真が撮れたので、少し急いだ。富士見平山荘についたのは7時45分店と場には2張りのテントがあった。シジュウカラ・ヤマガラの声がやかましい。去年の10月28日にこの小屋に泊まった時と同じだ。汗がジワーと出てきたので長袖シャツを脱いだ。8時42分桃太郎岩着。大きな岩が真ん中あたりで二つに割れているのを捉えて桃太郎岩と名付けたのだろう。ここから急な上りになる等高線もの間隔も狭い。残雪も所々にあるがアイゼンをつけるほどでない。小川山への分岐で3人の登山者に追い越された。石楠花が多い。芝犬を連れた下山者1名。山の北面は雪渓があってカチカチに凍っているという。今は何面お登山だ。カケスの声・ミゾサザエの美しい声、11時弘法岩(黒松分岐)着。ここでアイゼンをつける。予定より30分遅れている。11時25分瑞牆山(2230,2m) 山頂到着。超時雨は大きな岩の上でここから赤岳(東)・金峰山(北西)・甲斐駒ヶ岳(北東)そして薄く富士山が見えた。頂上で景色を堪能した。
昨年10月28日から金峰山・甲武信岳縦走をしたときに瑞牆山というのがあるのを知っていた。体力があれば3泊4日の中に入れられただろう。おそらく30年前だったら一度に百名山の3つを完登していたはずだ。富士見平小屋までの途中にこの山の岩峰が鮮やかに見えたのを思い出す。瑞牆山を人に説明するときにこの字が難しくあまりうまく伝えられない。深田久弥の百名山によると地元の村では瘤岩(瘤岩)と呼んでいたそうだ。彼の推理によると三つの山陵が集まるところをみつなぎと呼ばれ、それが聞き誤れて瑞垣という風流な名前になったのではないかと勝手に憶測している。
いつも通り名古屋まで新幹線で行き、中央本線で塩尻、韮崎と乗り継ぐ、去年は韮崎駅についてたった3分の乗り換え時間で、山梨峡北交通のバスに乗り込まねばならなかったが今年から8分の乗り換え時間になった。韮崎駅を降りると東側に大きく富士山が見える。去年は全く気づかなかった。2番乗り場からバスは出て、1時間20分で終点のみずがき山荘に着く。ここにくるまでの途中に増富ラジウム温泉があるが施設の修理のため4月1日から休業している。帰りにここで汗を流そうと思っていたのに残念である。バスは65歳以上の老人は1割引で乗車でき、2100円が1900円で済む。瑞牆山荘に到着し、簡単に昼食を済ませ、登山口から少し奥へ歩いてみた。ここはミズナラの純林があり、今は葉を落として見通しがよくきく。どんぐりはほとんどないが殻斗だけがいっぱい落ちていた。3時を回ったので瑞牆山荘に入る。今日の泊り客は私一人とのことだった。206号室に案内される。8畳の間で石油ストーブが置かれていた。朝晩は10度以下になるとのこと。食事の時間まで2時間以上あるので山と渓谷社の登山装備大膳を読む。最近の装備は軽くなっているものが多い。それぞれの分野で一流品と呼ばれるものの紹介と優れている面が描かれていた。私も装備にはいいものを持つようにしているが、いいものは海外のメーカーが日本のより優れているものが多い。