今頃だが、講義の話をしておかないといけない。京都大学臨海試験所では4人の発表者による講義があったが、全てメモから拾い上げて話したいが、長くなるので大阪自然史博物館の石田惣氏の講義だけにする。臨海試験所から南側突端にある番所崎に100の調査枡(1m*1m)wを設置して調査した結果から分かった事は、南方性種の増加である。139/242である。北方性種としてイシダタミ。レイシ、南方性種マツバガイなど広域性種ヒザラガイなど。北方性種が減少また広域性種も僅かだが減少。肉食種が優位になっている。北方性種ムラサキインコは減少、南方性種ヒバリガイモドキは増加している。南方性種の増加は冬の死亡率の減少、原因は冬の沿岸水温の上昇、黒潮からの距離の減少による。これは貝類だけの話では無い。串本海中展望塔の魚種調査でも260/321となっており、番所崎と串本海中公園の調査は一致している。
番所崎
番所崎
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