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屋久島紀行・宮之浦岳登頂3

大株歩道の取っ付きは急な登りになっている。登山道に杉の根がゴツゴツと浮き出ているので歩きにくい。翁杉まで1時間かかってしまった。ここでカメラの電池交換昨日・今日と晴れているのでかなり写真を撮った。替え電池は以前は純正品を使用していたが今はメイドインチャイナを使用している。正規品の半分の値段だ。ここから大王杉・夫婦杉を経て12時40分に縄文杉に到達、縄文杉の周りはぐるっと階段の回廊が設けられている。これが一説によると樹齢7200年以上と言われていたが、精査の結果今では3000年以上4000年未満と言われている。樹髙30m、幹周り16,1mである。縄文杉の前には12畳ぐらいの展望台があり、ここで昼食を取る。すでに数組がもう下山を開始していた。最後のグループのガイドが山ガールを10人連れてきていた。彼女たちの両手を広げさせて輪を作り、これが縄文杉の幹周りの大きさですと案内した。私はここで携帯コンロを使っても良いかガイドに聞いた。特に問題ないが隅っこの方でやれと言うので、ラーメンを作って中にコンビーフを入れて食べた。縄文杉を周遊した後、13時40分に出発10分で高塚小屋到着、この高塚小屋で光清掃社の6人が作業をほぼ終えていた。汚物の大きなタンクを背中に背負っているのだ。寒いせいか匂いはほとんど感じなかった。高塚小屋からも急登の道で少し疲れが来ていた。15時に15分ほど氷が降った。新高塚小屋が近いので雨具は出さず、ダウンのキルティングジャンバーで凌いだ。これも出る前に防水液をたっぷりかけてきたので氷を弾いた。15時28分新高塚小屋到着、ここは無人小屋で1階と2階合わせて40人収容できるそうである。床に白いペンキで一人分のスペースを区画してあった。15時55分の時点で宿泊者は12名だった。16時に明日のコースと予定タイムを検討した。宮之浦岳まで3,5kmを3時間で行こう。6時起床で6時30分出発だ。16時30分炊事開始、水場はすぐそばにある。私はポーチでコンロを使ったが、私以外は皆小屋の中でコンロを使用している。私は注意しようとしてためらった。ここは部屋の中でもコンロを使用しても良い鹿児島ルールなのか、若者も中年も皆寝袋のそばでコンロを使用している。中には寝袋に入ったまま使用しているやつもいる。火事になったらどうするのだ。私の隣の男は雨具やズボンをロープに吊るして乾かしている。どこからきたのか聞くと、宮之浦岳から下りて来たという。みぞれまじりの天気に足元の笹が濡れててズボンまでびっしょり濡れたという。雨具に着替えるべきだったが、そのうちという間に濡らしてしまったらしい。私も経験したことだが、リュックから雨具を取り出して履き替える時間がもったいないのだ。それよりも早く小屋に逃げ込んでしまえなのだろう。彼も小屋の中でコンロを使った。なんとも割り切れない気持ちだった。
DSCN9589大王杉
DSCN9595縄文杉の回廊
DSCN9596縄文杉の大きさ 山ガール達
DSCN9605高塚小屋
DSCN9615新高塚小屋

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