北岳は我が国で2番目の高峰である。いつかは登ってみようと思っていたが、本年になってしまった。自分の体力からすれば今年が最後のチャンスかもしれない。3000mクラスの山は登っても登ってもまだ先があるようなエンドレスの山だ。いろいろな山の本で検討した結果1日目は白根御池小屋に泊まり、2日目に北岳登頂し、北岳山荘で宿泊。3日目に北岳の横をトラバースするようにして広河原へ下山するのが良さそうに思えた。白根御池小屋は宿泊がなかなか取れなかった。金土日は夏山シーズンでは2ヶ月前ぐらいから予約していないと無理である。ただこの場合天気に恵まれることを祈るだけである。今回思い切って平日月火水にしてみた。この場合交通機関のバス便が少なくなるのが特徴である。北岳山荘はかなりらくにとれた。ただ白根御池山荘がなかなか取れなかった。ダメな場合は広河原山荘から北岳肩の小屋も検討した。だが運よく7月31日に取れた。そこで31日に堺市駅を5時40分の電車。新大阪から新幹線、ここで忘れ物があった。山行の予定を書いた手帳を家に忘れてきたのである。女房に電話して探してもらったが、わからなかった。でも大体のことは覚えていたので急遽新幹線内で予定表を作った。名古屋に着くまでに朝食も済ませた。中央本線はしなの3号で塩尻へ塩尻から甲府へと向かった。11時45分甲府着12時5分1番乗り場から山梨交通のバスで広河原に向かう。甲府では待ち合わせの20分の間に昼食を済ませた。甲府は暑い。携帯の温度計を見ると34℃もあった。甲府駅からの乗車で運賃1990円以外にマイカー規制協力金300円も取られた。13時58分に広河原に着く。ここのインフォーメーションセンターで山の様子を聞いた。すると大樺沢は橋が流され、通行止めになっているという。であるから大樺沢二俣から白根御池小屋に一旦上り、そこから広河原に向かうように言われた。