北岳山頂から北岳山荘がまじかに見えた。赤黒い屋根がくっきりと見える。誰かが1時間ぐらいで行けたら良いねというとまた違う人が近くに見えても1時間じゃ無理ですよという。北岳を12時10分に出発した。北岳山荘までの道は細く、登り下りでそれぞれ通過待ちだったりするので時間はかかりそうだった。もし北岳山荘到着が2時前だったら間ノ岳が狙えるかもしれない。少し早く歩いたつもりだったが、到着は13時40分だった。すぐに受付を済ました。それから冷たいものが欲しかったのでジュースがあるか聞くとなくてガリガリくんというカップに入ったアイスキャンデーがあったので1本食べた。300円。雨具・水筒・お菓子を詰めて13時55分間ノ岳に向け出発。深田久弥の百名山によると霧に注意せよとなっていたので無理はできない。14時50分中白根岳通過、降りてくる人5人に会う。15時20分雷がなる。稲妻は見えない。どうやら下の方で光っているらしい。ゴロゴロが止むまで伏せて待った。15時30分きりが出るが道は確かに見える。何度かアップダウンを繰り返す。自分では4回と思っていたがそれ以上だったかもしれない。道標のような避雷針のようなコンクリートの土台の上に3mぐらいの鉄棒が立っているのを何回か間ノ岳と思って喜んだが全て違っていた。男の人一人会う。間ノ岳から農鳥小屋へ行くのか聞かれる。初めて聞いた名前でもちろんそのような小屋へ行く予定もない。彼は農鳥小屋は営業してないと教えてくれた。16時7分間ノ岳頂上着。3189,6m雨がぱらつくがさほど強くない。霧が濃く立ち込めてきた。頂上に5分ほどいて写真撮影を行いすぐに下山する。細かい雨は横殴りに左肩から膝あたりまでを濡らす。少し冷えてきた。時々雷はなるが、下で光っているのみだ。でも伏せて鳴り止むまで待つ。17時中白根岳山頂3055m、ほぼ雷は止んだ。半袖なので左の腕が冷たくなってきた。行きは北岳山荘がよく見えていたが、今は霧で全く見えていない。17時30分になってようやく霧の中から現れた。ほっとした。35分に北岳山荘到着。1日に百名山を2山登ったこと、それも3000m以上を2山征服した喜びをビール片手に
噛み締めた。