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第8回情報交流会 エコネット近畿主催6/23から

名古屋大学大学院教授夏原由博(大阪自然環境保全協会会長)はこれまでの日本の里山の成立ちを説明、その中で田+山その下に土がありこの関係の維持が現状では崩れている事を指摘。例えば水田は3倍の面積の樹林を必要とした。という。また戦後の里山のあり方について昭和22年9月23日の衆議院で綱島正興議員の発言を取り上げ、針葉樹でなく、広葉樹を植えるよう農林省に発言している。以下抜粋「ところが農林省の山を見ると、農家の軒の下から針葉樹を植えてしまいまして、っこれはちょうど高利貸し的政策でございます。これくらい、あほうな政策はございません。」と迫っている。
 また森林保全の課題では雑木林(里山林)の管理、輪伐と下草刈杉・ヒノキ人工林の管理間伐、樹種転換、杉・ヒノキから広葉樹へそしてモウソウチク林の管理・伐採をあげている。
 最後に今里山で何がおこっているか、新聞でも時々取り上げられているがナラ枯れ問題である。少しの雨でも鉄砲水になって山が荒れているのはナラ枯れが原因の場合もある。山の保水力がなくなっているのだ。
 このほかほとんど触れられなかったが、京都の大文字山の送り火は薪の確保が難しくなっている。薪数500束(アカマツ25本松葉100束わら100束)日本の文化の喪失につながる。農山村から見た持続可能な社会の構築について語っていただいた。

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