私はタイに15年ぐらい前に行っている。その時に覚えたタイ語を試してみた。と言っても2語しか知らない。サワディカ(こんにちは)それとコップクンカ(ありがとう)だけである。コップクンカと言うと大笑いされた。もうほとんど忘れたが大きな仏様が横たわっている寺院に行ったことやチャプラタ川をボートで下ったことなど思い出した。そしてキックボクシングをリングサイドで見たこと多分日本円で5000円ぐらいで観戦できたと思う。ボーイがビールを恭しく持ってくる。ホールはほぼ満員でみんなかけているのであろうかめちゃくちゃエキサイトしているのだ。そんな話をしていると15分があっという間にすぎた。山上公園駅についたのだ。ロープウェイを降りて写真を撮りたいと言うとすぐ応じてくれた。再びコップクンカと言うと笑われた。頂上駅はマイナス3度だが、晴れているのでそれほど寒さを感じない。夏に来た時と全く景色が変わっている。積雪が60cmあり、木々が低く見える。樹氷が美しい。リフトの乗り場周辺は子供達がそりで遊んでいる。かなりの人が来ている。御在所岳への登山道へ進むとほとんど人がいなくなり、私の前には2人の登山者だけだった。雪が少しだけしまっているので登山靴だけで登ることにする。途中スキー場のラウドスピーカーから登山者がゲレンデに入るのを注意していた。私は登ったことがあるのである程度登山道は覚えていた。朝陽台から頂上へ約30分で着いた。11時10分前である。頂上は夕陽台とも言う。1212m頂上でグリベルのアイゼンを装着した。それから写真を撮っていると夫婦の2人連れが来た。間も無く3人の山ガールがスノーシュウで上がってきた。アンパンマンみたいな女の子がリーダーらしかった。そこで下りの中道コースはどんな具合か聞くと私の顔を見て「おじいちゃん下りは危ないよ」と言われた。夏になんぼ来ても冬はまた違うとも。私は素直に従うことにした。