K専門員の説明はさらに続く。入り口から入ってすぐ左に古墳のの中の壁画が描かれた空間を再現していた。石室の大きさを内法で示すと高さが113cm,横幅が104cm,奥行きが240cmで高松塚とほぼ同じである。天井の中央に天文図を配置し、天井の傾斜面の東に日像を、西に月像を配置している。そして四方の壁に四神を配置している。東壁には南に向く青龍と寅・卯・辰、南壁には西に向く朱雀と巳・午・未、西壁には北に向く白虎と申・酉・戌、北壁には西に向く玄武と亥・子・丑の獣頭人身像の十二支を四方の壁の下部に3体ずつ配置している。天体図は中央に北極星そのそばに北斗7星を配置している。現在74星座が確認されており、古代中国では天には天帝が治める世界が広がっていると考えられていました。このキトラ古墳は7世紀末から8世紀始めごろに作られた古墳でその大きさは下段の直径が13,8m上段の直径が9,4mの小さな二段の円墳です。そして製作年代は高松塚古墳と比較されることが多く、年代の推定にも石室の天井石を家形石棺としたキトラと天井石を平置きした高松塚ではキトラが古いとされている。高松塚の製作年代は706年から719年に作成されたと見られているが、キトラのはそれより古く700年代前後と見られている。
館内には古墳の大きさを示す円が床に描かれており、正面の壁に青龍、朱雀、白虎、玄武の姿が投影されている。
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