まずはホテルにリュックを置いて盛岡市内見物に出ることにした。盛岡の岩手県交通のバスは近距離の市内や循環バスであれば120円で行ける。ホテルニューカリーナはバスで5分ほどのところだった。幸いなことに盛岡城のすぐ近くで歩いていけた。盛岡城址公園(岩手公園)はお城は無い。城址公園の北東に盛岡歴史文化館があった。そこに入場する。一階は無料で2階は南部藩の展示をしていてこの入場料が300円だった。吹き抜けに「チャグチャグうまっこ」の展示があり、年一回6月11日にこのお祭りが開催される。そこで私は納得した。安い宿が取れなかったのはこの祭りのためである。一階では簡単な岩手の歴史紹介とお土産コーナーがバカに大きくスペースを割いていた。私はそこで南部煎餅を買った。今南部煎餅は美味しくなっている。私が55年以上も前に来た時はものすごく素朴な味だった。2階の南部藩の歴史を見る。南部家は甲斐源氏の流れを組み、鎌倉、室町時代に勢力を伸ばした。奥州の南部家は三戸南部家が元であり、三戸(青森)が大きく北にあること戦国時代に豊臣秀吉の後ろ盾もあり、盛岡に移動し盛岡藩として築城する。展示では南部家のたしなみのタイトルで武道より、文に重きを置いた生活をしていた。1章 伝統の和歌と受け継がれる敷島の道 南部政行、南部利視、南部利雄、南部重信等は和歌をよく詠んだ。2章 暮れ行く年、迎える初春 南部利直や南部利謹は絵画や書をこなした。利直は書道で「君が代」を書いている。3章 描かれた画題 南部家の人は布袋、鍾馗(しょうき)大黒天など特定の画題を多く書いています。南部利謹は布袋図を南部利信は鍾馗図を描いています。4章 習いの成長 南部利敬や南部郁子は書道を得意としました。
産業の面では南部鉄といわれる良質の鉄で作った置き物や風鈴、鉄瓶などがあります。また農業の振興政策では開墾や農作業に馬を用い収量の増大を図るとともにたくましい農耕馬の生育に力を注ぎました。チャグチャグ馬っこは馬に感謝するお祭りです。
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