尾瀬御池ロッジは快適だった。おでんの冷凍食品があり、これを生ビールのあてにして一人飲む。疲れていたのかすぐに酔いが回って早々に部屋に戻る。布団を敷いて一眠りする。9時30分に目が覚めたので風呂に行き、今日つった足の太ももや脛の部分をしっかり揉む。かなり痛む。明日はどうなるのやら、ロキソニンの湿布薬を4箇所に貼る。
17日5時起床、5時45分ロッジを出る。足は少し軽くなっている。6時40分広沢田代通過天気が良くなる。8時15分熊沢田代広い高層湿原だ。2人のおばちゃんと追いつおかれつして楽しく歩く。晴れていて気持ちが良い。おばちゃんが私のリュックがゼロポイントと知って、古くから山登りをしているのか聞いてくる。高校のとき山岳部だったことを言うと、なるほどと言った顔をした。ついでリュックの上蓋を止めるのが一本のテープに触れ、「一本締め」と言う。それで今はいろいろなポケットがついたのが流行っているが昔はあまり付属がなかったし、私は岩登りもしていたので不要な突起が岩登りの時に邪魔になるからシンプルなものがベストと思っている。と言うとすごく納得してくれた。それからおばちゃんたちは「一本締め」「一本締め」と歌うように歩いて行った。この田代を過ぎてすぐに雪渓に入る。今回アイゼンを持ってこなかったのがちょっと失敗だった。アイゼン着用した登山者にどんどん追い抜かれる。ここで時間をロスしたのが痛かった。俎嵓についたのは11時ここで大休止、天気は曇りになった。燧ヶ岳頂上へは小型リュックに変えて往復した。頂上(2358m) は11時45分到着、再び俎嵓に着くと同時に大粒の雨が降り出した。カップヌードルと玄米ブランを食べる。食べている間に雨具を着用する。12時35分俎嵓を出発,少しして長英新道との分岐を沼尻平に向かって降りる。かなり急だ。多くの人は長英新道に降りたのだろう。雨はかなりキツく雨具のフードの下の帽子もびしょ濡れになる。登ってくる登山者には3名しか会わなかった。