尾瀬ヶ原から東に燧ヶ岳、西に至仏山があるが二つの山は全く違う。至仏山は蛇紋岩の山で岩石の中に非常に細かい気泡があり雨が降るとその気泡が水で満たされ非常に滑りやすくなるという。登山天気の夜と明日は午前中から雨だった。職員は至仏山の紹介を面白く言ってくれた。フーフーフーやっと登った至仏山で2228mですと。でも雨の日は本当に注意してくださいという。至仏山は山の鼻からは上り専用になっている。高山植物の保護のためだ。また登山は7月1日から解禁され、それまでは山の鼻から至仏山山頂までのコースは登山できない。約40分の話だが結構面白くためになった。宿に帰って消灯が8時30分だから明日の支度をいろいろする。そして今日ビジターセンターで聞いたことをちょっとメモを取ってみた。それと鳩待峠から山の鼻までの木道で出会った歩荷のことを記した。彼らは80kg担ぐそうである。1日2往復、多い時で3往復するらしい。繁忙期では一ヶ月で100万円にもなる人もいるという。
8月20日朝の朝食は6時からだったがすでに10分前に放送があり、ほとんどの人が食堂に来た。ご飯・味噌汁・納豆の定番と山菜のおかずがついた。そして30分には尾瀬ロッジを出た。本日は逆さひじりの溏池そして牛首、龍宮十字路まで行って8時ごろにはまた尾瀬ロッジに帰ってきてそれから至仏山登山をする予定だ。尾瀬ロッジからの木道は北東方向に敷かれている。上の大堀川の手前に逆さひじりが見える溏池があった。しかしひじりは映っていなかった。曇りだから火がささないと写らないのかもしれない。そこから牛首分岐に出る。7時を回っていた。時間が早いが訪問者は多い。どちらかと言えば女性の方が多いのではないか、木道の通行は右側通行になっている。途中熊よけのベルや鐘が設置されていて、時々誰かが鳴らす音が尾瀬ヶ原に響いた。竜宮尻まで行って引きかえす。竜宮現象が見られると地図には書かれているが何のことかわからなかった。帰りながら南の方に目をやる。誰かがドローンを飛ばして調査をしているようだ。再び逆さひじりの溏池まで来るとなんと燧ヶ岳が写っているではないか、早速写真に収める。木道の左右の木が渡されている間の幅は約40cm弱だ。その間のところへ水芭蕉があったりあるいはねざさが蔓延っているところもあった。いづれねざさが勝つのだろうか